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最近読んだおすすめの本を紹介していきます。

『日本要塞化のシナリオ』
画像なし
(著者) 長尾秀美
(発行) 酣燈社

 小説?否すべて真実。

 著者は、現役米海軍日本人報道官。
 1970年代の米海軍と横須賀、日本との関わり、そして空母「ミッドウェー」が横須賀に配備されたそのときを横須賀で、日本で、アメリカで何が起きていたか、なぜ起きたかがスリリングに描かれている。 作家麻生幾氏が本書に寄せたメッセージ通り、まさに横須賀、日本の“現代史”である。

 (2005年)第2回定例会で行った原子力空母に関する質問の参考とさせていただいた本でもある。



『この国のかたち』 1〜6
画像なし
(著者) 司馬遼太郎
(発行) 文春文庫

 日本という国の歴史・文化・人などがどのようにつくられてきたかを探る雑学的なエッセイ。今のまちにも通じる「まち」の特性や進化にはこういったことがあったからなのだと、素直に「へぇ」と声を出せる箇所がちりばめられています。

 毎回思うことですが、司馬遼太郎作品の日本語は本当にすばらしい。意味をなさない単語や暴力的な文字、なんとなく見苦しい話し言葉などが文章として氾濫しているネットや情報誌などとは違い、涼やかで凛としており、日本語の情緒のようなものを感じホッとします。
 また、甲冑を着た武士が足をひきずりながらぬかるみを歩いている、私自身がその時代のその事件を目撃しているような描写は本当にお見事としか言いようがないです。私自身も新聞やHPを通して人の目に触れる文字を書いているわけですが、少しでも、司馬氏のような日本語を使えるようなりたいと思います。

『行政革命』
『行政革命』
(C)日本能率協会マネジメント
センター 画像使用許諾済
(著者) デビッド・オズボーン テッド・ゲーブラー
(発行) 日本能率協会マネジメントセンター

 さまざまな福祉が生まれ、行政の守備範囲が広がりにっちもさっちも行かなくなってしまったアメリカ社会に一筋の光明を与え、大反響を呼んだ行政改革の書です。

 この本を読んで私自身が感じたことは、行政が意思を持っているということ。もちろん、行政が意思を持つということは、独断的な意思ではなく、結果、その自治体や住人全体にプラスになるという観点のものです。それは、「うちの自治体はこうやっていくのだ」という明確な目的を持って行政運営を行っているのだという感じにも取れました。
 日本では、多方面からの声に翻弄されつつ、何とかバランスをとって経営しているようにも思えます。それは、ときには、非効率性を生んでいるし、何かことが起きると例えば、政争の具へと変貌し、議論すべき本質とは違う方向へ流れてしまう傾向にもあるようにも思えます。

 本書では、アメリカの地方政府で起きた日本では考えられない事例をいくつもあげています。そういったまちづくりのヒントはこれから分権後の日本の地方自治体にあてはめることも可能ではないかと思います。
 また、この本の手法のすべてが日本の自治体に必ずしも当てはまるというわけではありませんが、「発見という本当の冒険は新しい土地を見つけることではなく、新しい目で物を眺めてみることにある」(マルセル・プルースト、本書より引用)という思考を持つことはできるのではないかと思います。

※表紙画像は日本能率協会マネジメントセンターHPより転載させて頂きました。

『深夜特急』 1〜6
『深夜特急』
(C)新潮社 画像使用許諾済
(著者) 沢木 耕太郎
(発行) 新潮文庫

 バックパッカーのバイブル的な本。

 著者本人が20代のころに経験した旅行記です。香港をスタート地点として電車やバスを乗り継いでロンドンに到達するというもの。決して豪華なレジャー的なものではなく、出会いや別れ、主人公の目に映る異国の風景がどこか物悲しさを感じさせます。
 以前、私も友人とアメリカへバックパッカーらしき旅をしたことがあります。ユースホステルや安ホテルに宿泊したり、またルートによっては一人で寝泊りしたり、出会いや別れ、トラブルにあったりもしました。今ではすべていい思い出です。

 「何で?」でも、「わかるな」と思わせるラストがいいですね。人間の人生にもつながることかな。大沢たかおさん主演で以前ドラマ化されたことがありますが、こちらのほうもお勧めです。

※表紙画像は新潮社ホームページより転載させて頂きました。


『スウェーデンの修復型まちづくり』
『スウェーデンの修復型まちづくり』
(C)新評論 画像使用許諾済
(著者) 伊藤 和良
(発行) 新評論

 著者は神奈川県川崎市役所に勤める行政マン。
 スウェーデン=手厚い福祉というイメージにつながりがちですが、この本はかつて造船業で栄えたが、オイルショックを契機に急速に衰え、空洞化していったスウェーデン、ヨーテボリ市が、ITを機軸としたサイエンスパークとして生まれ変わるまでの背景や歴史について書かれています。
 読んでいると横須賀市とオーバーラップするような箇所が数多く出てきます。

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